2025-26年度 山 本 裕 嗣

35周年記念事業およびガバナー補佐輩出の重要な年度に第36代会長を仰せつかりました。浅学菲才の身ではございますが、精一杯努めさせていただく所存です。
 私たちを取り巻く情勢は、世界を見れば政治も経済も覇権争いが手段を択ばない域に達して緊迫し、日本においては長く続いたデフレ経済から持続的な賃上げや活発な投資でけん引する成長型経済へのシフトが起こり、私たちの地域は100年に一度の再開発が大詰めを迎えています。いずれを見渡しても大きな転換期を迎えています。リーダーの舵取りによっては明るい未来を拓ける可能性がありますが、取り返しのつかない間違いを起こせば、長い暗黒の時代に突入してしまうのではと危惧され、険しい分水嶺に立たされているように感じます。そんな中でも、私たちはロータリアンらしく大局を見据えてぶれずに行動し、実のある奉仕活動を続けてまいりたいものです。
 私は、2005年に入会し、これまでの間に様々な経験をさせていただきました。奉仕委員長として、事業を企画・実行を重ねるごとに、達成の喜び、支えてくれる仲間への感謝、目から鱗が落ちる様な気づき… 身に染みることばかりです。2019-20年度に幹事を仰せつかり、下半期にコロナ禍に見舞われて3か月以上にわたる例会停止に陥り(WEB配信は続けました)、このまま年度を終えてしまうのではという焦燥の中、最後に例会再開できた時には、密かに感激していました。来場される皆さんの笑顔が輝いて見えました。例会がいかに大切なものであるか、有難いことであるか、気づかされました。
 ロータリークラブの魅力は何だと思いますか?多様な職業の方・幅広い年代の方とお付き合いができること、地元にとどまらず国際的なフィールドでも活動できること、互いの価値観を認め合える生涯の友人を得られること、これらを通して啓発を受けることにより人間力が磨かれて問題解決力が向上すること、ひいては周囲からの信頼を得て仕事で成功すること… これは素晴らしい先輩方を見て思うところです。私も、大きな心で多様な考えを受け入れ、堂々と発言し、どんなときも明るく楽しく行動するロータリアンになりたいです。
 当年度は、創立35周年の節目であります。創立にご尽力された先輩方や支えてくださる周囲の方々に感謝し、喜びを分かち合える記念例会と事業を行いたいと思います。また、ガバナー補佐を輩出するとともにIMのホストを務める年度でもあります。忙しくはなりますが、力を合わせて事業を成功させれば、仲間の絆をより深める機会になると思っております。若いメンバーにも、もっともっとロータリーを好きになってもらう、そんな年度にできれば本望です。
 皆様にご指導いただき、お知恵をお借りしながら、誠意をもって事に当たってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。